キャリアコーチングの感想と効果
弁護士になり多少は経験も積み、妊娠出産を経て、はてこれからの職業人生どうしたものかと、漠然と不安を抱えていた育休中。
もやもやしていたところ、同じく育休中のワーママが「コーチングいいよ!」と言っていたので、比較的時間のある育休中に、キャリアコーチングを受けることにしました。
キャリアコーチングを受けて、復職して早数ヶ月。感想や効果を書いてみたいと思います。
弁護士のキャリア
弁護士のキャリアのスタートは、お給料をもらって、先輩弁護士に雇われる場合が多いです。この雇われ弁護士のことを、アソシエイトとかイソ弁(居候弁護士の略)と言います。
私は現在、この「イソ弁」として、法律事務所に勤務しているサラリーマン弁護士です。
ただ、私の事務所は、「個人事件」といって、いわゆる副業的に個人で事件を受任することを許されている事務所です。業界的には、このように「個人事件」を許容する事務所は多く、ただし、個人事件の売上の何割かを事務所に納めることが多いです。
よって、私は、現在、サラリーマン弁護士(給与所得者)と個人事業主の二足の草鞋を履いています。
考えてみれば、オイシイ立場ですね。
しかし、その後、ずっと雇われ弁護士としてお給料をもらい続けるのは難しいのです。
一般的には、まあ数年〜10年くらいイソ弁をした後、お世話になった事務所を飛び出して独立開業するか、同じ事務所にとどまりつつも独立採算の自営業弁護士(パートナー弁護士)になるかします。
パートナー弁護士になるということは、自分で営業をして仕事を取ってこないといけないということ。
子育てしながら、イソ弁として事務所の事件をこなしつつ、パートナー弁護士になるために営業をし、とってきた個人の事件をこなす…無理じゃない?!
実際、女性弁護士は、途中で弁護士事務所を辞めて、企業内弁護士(=法務部勤めのサラリーマン)になる人がとても多いのです。
私も企業内弁護士になるべく転職活動した方がいいの?!でもこんな子ども産みたてのワーママなんて転職厳しいだろうし…悩みは尽きません。
コーチングの概要
値段
1時間の面談でのコーチングで、3万円弱。高い…。
弁護士の法律相談料って、30分5千円が多いんですね。つまり、今回受けたコーチングは、弁護士の法律相談の3倍。高い…。
内容
・事前準備
講師から事前にキャリアプランシートが送られてくるので、キャリアプランシートに入力して、事前にメール送信。
・コーチング当日
場所は、ホテルのラウンジ。
時間は、1時間。
講師と1対1でお話します。
最初に、1分間程度でコーチングを受けようと思った動機について話し、その後、キャリアプランシートをもとに、講師との問答が始まります。
コーチングの感想
・上記の通り、弁護士のキャリアは少々特殊ですが、講師は、その辺りについて予習してきてくれなかったため、説明に時間を要しました。
普通の会社員ではなく、特殊なキャリアの方の場合は、事前にキャリアについて説明した方がよいかもしれません。
まあ正直に言うと、1時間3万も取るんだから、業界の動向くらい、調べておいて欲しかったな…。
・(まあ当たり前なんですが)すごくスッキリ不安が一掃することはありません。
コーチングってそういうもの、つまり、講師から知識や発想を与えられるものではなく、自分自信から気づきを引き出すというものなのでしょう。
・総じて3万円は高いと感じた。
新しい発見や気づきはなかったし、あまり不安も減らなかった。
ちょっと占いに似ていて、具体的な解決策を授けるんじゃなく、その人のパーソナリティを見ながら、当たり障りのない励ましの言葉をかける感じ?
同じ3万円払うなら、先輩ワーママと複数会ランチでもする方がよほどスッキリできたかも。
私はもう今後は受けないかな。
コーチングに向いている人・いない人
具体的な解決策・アドバイスを求めている人は、コーチングに向かないと思います。
そうではなくて、自分の気持ちへの気づきとか考えを整理したい人は、コーチングに向いていると思います。
【後日談】コーチングから数ヶ月たって
・コーチングを受けて数ヶ月経って、一番大きな収穫だったなと思うのは、「焦らず細く長く働きなさい」って言われたこと。至言。本当にこれに尽きる。
・20代と30代の武器は変えないといけないっていうのも、何だか覚えているなあ。
私の30代の武器はなんだろう?妊娠出産して、制約が多くなって、社会的に弱くなって、その経験なのかな。共感力?同情力?人のどうしょもない部分を受け入れる力?
追い追い考えていきたいです。